未来の課題解決に向けた取り組み(デジタル技術実証サポート)
地域課題の解決や豊かな市民生活を実現する技術実証プロジェクトを支援しています。
AIを活用して救急搬送時間を短縮
技術実証の概要
過去の救急統計データをAIで解析・学習することで、救急搬送困難や、救急活動時間が長くなる要因を可視化します。また、救急活動を実施するために 、医療機関との情報連携のデジタル化などについて検証します。
救急の現状
近年、新型コロナウイルス感染症の影響により、一時的に救急件数は減少傾向にあるが、今後は高齢化の進展や、環境及び生活様式等の変化を背景として、より一層の救急需要の増大及び多様化が懸念されている。
実施する技術実証と具体的な目標
救急医療情報システムSmart119により、救急活動の効率化を行い、AIを活用し過去の救急統計データを解析・学習することで、救急搬送困難や、救急活動時間の延伸にかかる要因を可視化し、加古川市の救急医療や災害発生時の活動の効率化や地域課題の解決を目指します。
本技術実証を通して、アルゴリズムを改良し精度を高め、先進的な取り組みとして加古川市と共に研究し、市民に有益なシステムを作り上げていきたいと考えます。
将来の展望
株式会社Smart119の提供している「Smart119」は救急需要予測AIを含めた救急医療のデジタル化を推進するシステムになります。Smart119を通して医療従事者の業務負担の軽減、傷病者様の救命率向上を目指していきます。
実証の結果・成果
救急需要予測AI
AIを用いた救急需要予測により、将来の救急需要ピークが2035年から2040年の間であることを推定しました。なお、人口動態をはじめ、様々な要因により、予測結果が変わる可能性があることも確認できました。
医療機関との情報連携のデジタル化について実証
医療機関との救急受入要請の調整をデジタル化するSmart119システムの利用により病院交渉時間は2分36秒短縮され1事案あたり約29%の短縮が見込まれるという検証結果になりました。
この結果から、迅速な救急活動と救急隊員の労務負担軽減につながる有効性を実証しました。
救急需要予測AIで過去の救急統計データを解析・学習することにより、救急需要のピークや救急隊員の負担が増加していることについて可視化され、データとして裏付けすることができました。市では今後、医療機関との情報連携のデジタル化などによって、迅速な救急活動の実現と救急隊員の負担軽減にむけた検討をすすめたいと考えています。
会社概要
会社名:株式会社Smart119
代表取締役:中田孝明(千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授)
設立:2018年5月
住所:千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
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